傷（綻び）のある者ほど美しい

2022/06/05

あなたは自分のこと

好きですか？

自分って・・・

必ずしも自分の好きな

「自分」だけではありません。

自分が認めたくない「自分」も

自分の中にはたくさん存在します。

（Pixabay）

あ、でももしかしたら

自分の中にあるわかっている自分

認めている自分なんて

ほんの数％・・いや

立派な社畜になるために

自分をもたないことを良し

とする教育を小さい頃から受けてきた

現代の日本人の場合

自分が気づいている自分の本質は

１％もないかもしれませんけど。

まあ、それはさておき

自分という生き物の中には

あらゆる人格が混在していて

そうつまり

ワンネスです。

（全てはひとつ、ひとつは全て）

すべての感情、感覚、性格、能力が

私たちの中には「ある」ということ。

（Getty Images）

で、当然ながら、その全部が

大好き！なんてことには

ならないわけですね。

嫌いな自分

理解し難い自分といった

理想の自分とはかけ離れた人格も

自分の中には必ず存在します。

ワンネスは宇宙の真理。

なのに、人ってそこを

善悪や正誤でジャッジする生き物だから

なかなか負の部分は認めたくないし

自分が嫌だなって思う部分はできる限り

隠そう、変えようとしちゃいますね。

そして隠せない自分や

変えられない自分にまた

善悪と正誤のジャッジを下す・・・。

もうそういうの、やめない？

自分を無理に変える必要なんてない。

いや、むしろ私は

変えるべきではない、とさえ思います。

（iStock）

過去と他人は変えられないけど

未来と自分は変えられる！

だから大丈夫。自分次第だ。

頑張れ。

これ、よく聞くフレーズですが。

ほんとに？？

ちょっと納得いかないです（笑）

だって・・・

自分で自分、変えられる？

自分次第？そんな簡単に？

すごいね。

私は変えられたことないです。

実際そんなに簡単に

自分を変えられるなら

この世は聖人君子だらけでしょ。

自分を変えようとして

もがき苦しんで

他人を羨んだり妬んだりして

足を引っ張ろうとしちゃったり

そんな人が世の中たっくさん

溢れていると思う。

あのね、人格なんてものは

変えるんじゃなくて

気づいたら

「あ、勝手に変わってた」

そういうものだと思うのです。

思考で必死になって自分を諭し

無理に変えようとするから

「自分」という

エネルギーのバランスが崩れ

不都合が起こり

おかしなことになるんじゃない？

自分を変えなければ！

変わるべきなのだ！って

強く思うってことは同時に

「今の自分はダメです、嫌いです」

というエネルギーで

自分を包み込むことになります。

（Pixabay）

これ

「今の自分はダメです、嫌いです」

と宇宙に宣言することになり

宇宙はそのオーダーをもれなく

現実化します。

（あ、宇宙に宣言するとかオーダーする

　というのはもうちょっとわかりやすく言い換えると

　神様にお願いする、とか自分でそれを望む

　という感じです）

つまり

自分を嫌いになるような現実をどんどん

宇宙（神様）がプレゼントしてくれるわけで

自分を好きになりたい人にとっては

その願いとは真反対の世界に

向かうってことなんですよ。

あ、もちろん

「自分なんてダメな奴だ、嫌いだ！」

と思い続ける現実を望んでいるならそれでOKです。

私は

無理に自分を変えようなんてしなくていい

と思ってます。

ただ成長していけばいい。

自然に。

そしたら結果

「気付いたら自分は変わってた」

となります。（と私は思ってる）

皮肉なもので、成長は

無駄な抵抗（自分を変えようとか隠そうとする）を

辞めた瞬間から起こります。

（Pixabay）

本来人は自然に成長できるんです。

くれぐれも

自分の嫌いな部分をもがき苦しんで

何とかしようとしないでください。

もちろん好きになれ

なんてことも言いません。

流行りの引き寄せブームに乗っかって

「私は私が好きです！」

なんてアファメーション？

いや、変だろ。

嫌いなところをいきなり好きになるとか

心にないこと宣言するなんて

それこそ自然じゃない！（笑）

心がざわつくだけでしょ。

いいのいいの。

そのまんまでいいのです。

苦手な自分

気が合わない自分

理解できない自分を否定し

変えなければと

自分を押し殺してしまうことで

その自分はますます存在を主張し

自分の中で暴れ始めます。

「ちゃんと私のこと全部見てよ

ちゃんと認めてよ！」

って駄々をこね始める。

（Pixabay）

それは、お母さんに注目してほしくて

かまってほしくて

子どもが悪さをするのと同じですね。

悪さするほどアクティブじゃない子は

体調を崩したりして

とにかく自分の想いや存在を主張します。

それと全く同じことが

自分の中で起きるわけです。

＜光あるところ必ず影あり＞

↑これを忘れちゃっている人が

ものすごく多い！

（Pixabay）

光と影は

同じところにあります。

だから

影を見ないようにする

ってことは

光を見ないようにする

ってこと。

（だって、影は光がないとできないから）

いいところだけの

自分になろうとすることは

自分自身を猛烈に

否定している

のと同じことです。

そして、他人のいいところしか

見ないようにしている人は

結局誰のことも真に

理解することはできません。

もし誰かがあなたに対して

「私にはあなたのいいところしか見えないよ」

と言ったとしたら、それは

「私はあなたを見ようとしてません」

って言ってるってことです。

＜傷ある所に虹ができる＞

（Getty Images）

そうそう。

クリスタルを選ぶ時大抵の人は

傷のない

表面もツルツルのものを探します。

あなたもそうじゃありませんか？

実は私はクリスタルを選ぶ時は

傷があるものを

あえて探すんです。

ふふ。なぜかというと

それはね、実は・・・

傷のあるクリスタルほど

美しい虹を作るから。

というか・・・

傷がないとその内部に

美しい虹ができません。

（機会があれば、試してみてください）

これが

どういうことを意味しているか

気づいてもらえましたかね。

そうで〜す。

傷（綻び）のある人ほど

美しいのです。

ちなみに・・・

私がその生き様をリスペクトしている

伯母が生前よく言ってたセリフに

『【命ある限り教壇に立つ！】頚損者として生きた伯母』私の使命は教えること。教えることが私の喜び。私の人生は、「教える」ということから大きく離れることはないだろうなってある程度自己が確立した中…

ameblo.jp

「喜びや楽しさは

綻びから生まれるんやで」

ってのがあります。

Weblio辞書によると「綻び」とはこんな意味。

ほころび【綻び】
①ほころびること。

　また、ほころびた所。

②変化が生じて整合性を失うこと。
③衣や几帳などでわざと

　わざと縫い合わせていない部分。

なるほど。人生の醍醐味は

整合性のなくなったところ

過ちや違和感から生まれる。

私はこの伯母の言葉には

大いに納得しているし

人生の喜びや楽しさだけでなく

人に対する愛おしさだったり安心感だったり

快楽なんかも

綻びから生まれると思っています。

なんていうか

いつもはばっちりかっこよくキメて

颯爽と仕事をこなしている人が

休日会ってみると部屋はぐちゃぐちゃで

すんごいだらしない・・・

そんな部分が垣間見えたとき

なんとなく「ふふ」って愛おしく感じたり

微笑んでしまう感覚です。

小さな子どもや動物の

おっちょこちょいな姿に癒やされるのも

似たような感じですよね。

私たちって

ちょっと抜けているところや

未完成な部分に対して

愛おしさを感じるんじゃないかな。

だから・・・

自分は完璧じゃない

だらしがない

人には敵わない

そう思っている人。

そんな自分だからこそ

大切にしてほしいと思います。

その傷（綻び）があるからこそ

あなたは誰よりも輝きます。

そしてあなたは既に十分に

愛おしさを兼ね備えているんです。

＜全ての存在をただ認めること＞

日本人は子育てにおいては往々にして

我が子の出来ていないところばかりに

フォーカスしてそこを直そうとします。

なのに

他人との人間関係においては

「誰にでも良い所があるから

いいところをどんどん見つけて

いいところだけを見る

ようにしよう」

と綺麗事を言い出します。

（と私は感じています）

それって、その人の本質から

目を背けてることになりませんかね。

だって・・・見ないようにしてる

影の部分にこそ

その人間の感情や本音が

あるからです。

（Pixabay）

「私は人の良いところだけ見てます！」

って言ってる人は、多分

自己満足に浸っているだけ。

その美学が実は

まったく人を理解しようとしないあなたを

生み出していることに気付いてください。

人のいいところにしか目を向けないあなたは

人のことを猛烈に否定して生きてる

人間だってことなんです。

＜全体として捉える＞

（Getty Images）

人の影を見ることができない人は

影を認めることができない人。

結局

ありのままの人間を

受け入れることができない人だということ。

ちなみに・・・

【認める】っていうのを、GOOD!と

褒めたたえることだと

思っている人が多いですが

違います。

だって

嫌い（ダメ）な部分をGOOD！

なんて言えませんよね。

無理矢理それをやったら

そんなの嘘つきです（笑）

そうじゃなくて、ただ

そういうところがあるんだね、って

了解するというか

ただ「そうだ」という

それだけです。

伝わってますか・・・？

良いとこだけを認めて褒める美学は

人をジャッジしなさい

ってことになります。

（Pixabay）

ではなくていったんそのまんま

その存在すべてを

認める。

そりゃ確かに良いとこだけ見て

生きた方が楽です。

だけど

成功者といわれる人や

人生を軽やかに生きてる人っていうのは

何事も全体を見ることができます。

俯瞰的視野ってやつです。

自分に対しても

ポジティブ全開じゃなくて

影といわれる部分や

ネガティブな感情

もきちんと見つけて向き合えます。

私の大好きな

目に見えない世界でも

陰陽図は

光と影をあわせて

１つの丸になることを

（Pixabay）

数秘術やオーラソーマは

一つ一つの数字や色に

光と影があることを

（Osho Art Unity ）

占星術は誰もが

吉星と凶星を持っていることを

（Pixabay）

教えてくれます。

一部分だけでなく

光と影の

全部を認めて

生きていくことで

自分が主役の人生になる。

私はそう思っています。

影にフォーカスして

そこを正そうとする

日本的なアプローチ（教育制度）や

光だけを無理に見ようとする風習は

人の一部だけしか認めません！

っていう人間を産み出します。

世の中がそういう風潮なのは

ある意味仕方のないことかもしれません。

長い時間をかけてそういった教育が

なされてきたわけですから。

でもやっぱり・・・そんなの寂しいです。

人の良いところ探しなんて

する必要ないんです。

人の影の部分も全部見るし

自分の感情にも素直になる。

それでいて

その人が間違っているとか

自分が正しいとかは考えない。

攻撃もしないし

ジャッジもしない。

これって決して

人に対して無関心であれ

ということではありません。

あらゆることを

ありのままで

ただ認める

いいとか悪いとか

正しいとか間違いとか

すぐに考えないでね。

そういうことです。

というわけでここ最近

よく浮かぶフレーズをシェアして

終わりにしたいと思います。

（Pixabay）

世界に一つだけの花

一人一人違う種を持つ

その花を

咲かせることだけに

一生懸命になればいい

合掌

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あなたが「影」だと思っている

その弱みこそが

他の誰にも負けない

あなたの「光」（強み）となります。

経営の神さまとの異名をもつあの

「松下幸之助」はこう言います。

（wikipedia）

わしが成功した理由？

それは、強いて言えば、

わしが凡人やったからやろうな。

人と比べて誇れるようなものはない。

それがよかったと思う

「衆知を集めて経営をしたのも、

　わしが学校出てなかったからやな。

　もし出ておれば、わしは

　人に尋ねるのも恥ずかしいと思うやろうし

　あるいは聞く必要もないと思ったかもしれん。

　けど幸いにして学校へ行ってないからね。

　そういうことであれば

　人に尋ねる以外にないということになるわな。

　それで経営も商売も、人に尋ねながらやってきた。

　それがうまくいったんやな。　

　そういうことを考えてくると

　今日の、商売におけるわしの成功は、

　わし自身が凡人だったからだ

　と言えるやろうな」

働いたこともない専業主婦だから・・・

子どもが小さくて忙しいから・・・

もう若くないから・・・

大した経歴もスキルもないから・・・

それ全部、あなたの強みになります。

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