肉(29)の日【肉は食べないという選択】肉食は地球を滅ぼすのか!?
2022/03/29
私は肉はほとんど食べません。
年に1、2回程度地元の猟師の友人から
おすそわけされるジビエをいただく程度。
(Pixabay)
なぜ積極的に肉を食べないか
というと
私はもともと
肉がさほど好きじゃなかったことと
ヴィーガンではありませんが
肉食が多方面に及ぼす影響について
私なりに疑問をもっているからです。
<畜産の真実>
「COWSPIRACY- 持続可能性の秘密-」という
ドキュメンタリー映画を
ご覧になったことありますか?
(出典)
環境保護活動を始めた一人の男性が
環境汚染問題も
食物問題も
全ての原因に最も強く関わってるのが
畜産業である事を
突き止めてしまうことから
ストーリーは始まります。
※今回の記事は「地球温暖化が存在する」
という視点から書いていますが
【地球は温暖化していない】
という考え方もありますので
そこもふまえてお読みください。
実は私もここ最近は
「地球は温暖化してないよなあ・・・」
と感じているのですが・・・。
<地球温暖化の主要原因>
(Pixabay)
「COWSPIRACY」は
畜産は地球温暖化の
主要な原因というだけでなく
環境破壊につながる
資源消費の最も大きな要因である
と指摘します。
地球温暖化の主な原因と言えば
温室効果ガスですが調べてみると
・畜産による温室ガスの排出は
世界中の運輸関係すべての合算
(乗用車、トラック、鉄道、船舶、飛行機などすべて)
よりも多い。
・影響力で言えば
家畜は車両の86倍
(Food & Agriculture Organization FAO 2013 )
・人間が起こす温暖化原因の
51%が畜産によるもの
だそうです。
畜産が特に問題なのは
温室ガスの中でも
温暖化への影響度が非常に高い
「亜酸化窒素」「メタン」
を大量に排出してしまうこと。
(出典)
(出典)
2030年には温室効果ガスの排出量が
他の要素をまったく考慮しなくても
畜産だけで
限界値を超えるはず
と専門家は語っています。
畜産で大量に排出される
温室ガスの亜酸化窒素は
二酸化炭素のなんと296倍であり
二酸化炭素の排出量を今すぐ減らしても
変化が起きるまで
100年はかかるとのこと。
畜産が温室ガスに与える
影響の大きさが分かります。
<熱帯雨林の大規模破壊>
(引用元)
この地球上の二酸化炭素を吸い
酸素を出してくれている熱帯雨林は
「地球の肺」とも言われます。
しかし、それが家畜の放牧と
その餌を育てるために
次々と切り開かれていることを
意識したことはありますか。
(Pixabay)
アマゾンの熱帯雨林は今後
10年で失われるだろう
と言われています。
毎秒アメフト場ほどの広さが
失われているからです。
過放牧によって
牧草地のうち5分の1が
砂漠に変えられています。
この影響で毎日100種に及ぶ植物や動物
昆虫の種が絶滅しています。
<火災の増加>
(出典)
2019年のアマゾンの大規模な火事
覚えてますか?
熱帯雨林は湿気が多いため
火事が自然発生的に起こることは
ほとんどないと言われています。
じゃあなぜ火災が起こったのか・・・
熱帯雨林の火事のほとんどが
畜産やそのエサになる農作物のために
人為的に
引き起こされるんだそうです。
(GREENPEACE公式HPより)
<日本も海外の森林を破壊している>
世界の森林の状況を
ほぼリアルタイムで観察できるサイト
Global Forest Wathchで
ニカラグアを見てみると・・・
2001年
2004年
2007年
2011年
2014年
2017年
2020年
ピンクの部分が森林の減少を
表しています。
実はこれ、遠い異国の出来事だから
私とは関係ない・・・
ではありません。
日本はニカラグアからも
牛肉を輸入しています。
つまり日本の牛肉消費が
ひいては
ニカラグアの森林破壊に繋がる。
良い悪いというのではなく
事実として
知っておくべきかなと思います。
<家畜の排泄物>
(Pixabay)
畜産の問題は
「排泄物」についても深刻です。
私はその量を知り驚愕しました。
・家畜の排泄物は人類が出す量の
130倍に及び
その多くが何の処理もされず
垂れ流しになっている
・アメリカでは家畜が
毎秒53トンも排便している
ちなみに年間に換算するとその量は
「サンフランシスコ、ニューヨーク、東京、
パリ、ニューデリー、ベルリン、香港 、
ロンドン、リオデジャネイロ、デラウェア州
バリ島、コスタリカ、デンマークの土地を
すべて埋め尽くす量」であり
これはアメリカの家畜のみの話である。
・酸性雨の主な原因の一つである
アンモニアの排出量全体のうち
3分の2以上を家畜が排出
す、すごい量ですよね(汗)
<水の消費量>
(Pixabay)
水の惑星と呼ばれる地球ですが
実際に飲用できる水というのは
全体の0.01%に過ぎない
とされており
水は限られた資源であると言えます。
そして現在では
人口増加に伴い使用量が増加し
世界各地で水不足が頻発しています。
水不足の地域では
干ばつや地下水の減少によって
湖や沼が消滅するという事態も起きており
水不足によって引き起こされる環境問題も
深刻化の一途をたどっています。
そのため
畜産の生産活動の中で使う水の量が
大きな問題になっています。
・世界の水消費の3割が
畜産によるもの
・アメリカでは家庭での水使用は
国内の全使用量の5%、一方
畜産では55%に及ぶ
・ハンバーガー1つ作るのに
2か月間シャワーを浴び続ける量の
水が消費される
・牛肉1kgの生産に水15,415ℓ必要
・牛の放牧は大量の地下水が必要で
牛乳1ℓを生産するために
990ℓの水が使われる
日本は水資源が豊富なので
水不足を感じにくいですが
決して
対岸の火事ではないことを
意識する必要があります。
<環境問題以外の問題も>
肉1kgを生産するために
必要な飼料用穀物の量です↓。
(出典)
肉を作るのには大量の穀物が必要
ということはその穀物生産に
水も大量に必要なわけですが
それ以外にも
ガソリンの消費が半端ではありません。
飼料用の穀物を作るための
トラクター
コンバイン
軽飛行機
のガソリン・・。
1kgの肉を作るのに
7.58リットルのガソリンが必要だ
といわれます。
そしてさらに。
最近では多くの場合、動物を
集約的閉鎖的な
ウインドレス畜舎で育てるので
当然、冷暖房コントロールが必要です。
(出典)
左が日光も当たり空気も循環する鶏舎
右が窓もなく薄暗いウィンドレス鶏舎
さらにウィンドレスの畜舎では窓がないので
人工的な明かり(照明)も必要。
しかも成長を早めるため
(↑不自然なことをしてるってこと!)
24時間明かりをつけっぱなしにします。
電気消費量も
想像を絶するものとなります。
このように
畜産では大量の
水と食糧、資源
が使われているわけです。
<事実はいつも伝えられない>
畜産が地球環境に
甚大な影響を与えていると分かっていながら
主要環境団体は「天然ガス」や
「石油開発」しか口にしませんが
そこにはこんな理由があるようですね。
・ブラジルでは
牛の放牧がアマゾンを破壊する
として声をあげた数多くの活動家
1100人以上が殺された。
・熱帯雨林で暮らしていた修道女
ドロシー・スタングは
畜産業を批判した結果、牧場主に雇われた
殺し屋によって銃殺された
あるジャーナリストは言います。
畜産業は地球上で
最も権力を持つ業界であり
政府と癒着も激しいため
畜産に関わる企業の利益に
打撃を与えると判断されると
大きな抑止力が働く。
(FBIまでが動物と環境保護には
大きな抑止力が働くとしている)
また、その影響力を調べようにも
政府が情報提供を拒み
(企業機密など様々な理由を挙げて)
国民に真実を
知らせない
<人工肉の普及>
そういえば、肉といえば「代替肉」という言葉を
よく耳にするようになりましたが
中でも私が特に気になって仕方ないのが
培養肉です。
(Pixabay)
これは、動物の個体から得るのではなく
動物(の可食部)の細胞を組織培養して
ラボ(研究機関)で生産される肉
のことです。
培養肉の製造は
・屠殺を減らせる
・家畜数を減らせる
・家畜の餌が不要となり食料問題解決
・家畜から放出するメタンを減らせる
・地球温暖化抑制につながる
などなどメリットばかりが伝えられますが
・・・あなたはどう感じます?
この技術、本当に必要だと思いますか?
本当に人にとって地球にとって
有益な技術だと言えるでしょうか?
私の考えとしては・・・
もし仮に地球が温暖化しているのだとして
その温暖化の原因が
家畜の牛が吐き出すメタンだとするなら
食べるのやめればいいんじゃ?
やめるのは極端だとしても
今より食べる量減らせば?って思うんです。
だってそもそも日本人は肉食(狩猟)民族じゃないし。
食べるとしても、そんな
ガバガバ食べなくていいっしょ(笑)って。
肉を食べたいなら
自然の循環の中でバランスのとれる範囲で
(無理に家畜を増やそうとかしないで)
自然な形でその生命をいただけば?と思う。
だからもちろん
細胞を大量培養してそれを人工的に組織化して
食感があるように成形した肉なんて・・・
(引用元)
(日清食品HPより)
私は気色が悪くてno thank you。
ちなみに
私が常に意識しているひふみの法則です↓
ひ・・・非伝統的な物は食べない・買わない
ふ・・・不自然な物は食べない・買わない
み・・・未経験なものは食べない・買わない
分かりやすいでしょ?
<情報を精査し自分で判断>
今回、畜産が地球環境に与える
影響についてシェアしました。
ですが、これはあくまで1つの情報として
参考にしてください。
冒頭にも書きましたが
この記事は「地球温暖化は事実だ」
という視点に立ってますが、そもそも
地球は温暖化していないという意見もありますのでね。
(Amazonより)
いつも言うように
1つの情報を鵜呑みにしてしまうことが
1番危険です。
いろいろな角度から
いろいろな情報を
自分で取りに行ってください。
私は日々、サステナブルな地球環境や
人間社会の文明及び
経済システムに興味をもち
注意深くアンテナを張っています。
なのでこういった情報は
貪欲にリサーチし集めてますが
いつも俯瞰的・多角的に捉えることを
忘れないように意識しています。
そして大切なのは
知らないことを自覚し(無知を知る)
それについて自ら情報を探すこと。
得た情報に対する直感を信じ
さらには精査し、その上で
自分軸をもって
自分スタイルで
行動にうつすことだと思います。
そこには
正しいとか間違っているとか
人から賛成されるとか反対されるとか
そういった思考は必要ない
と思っています。
自分がどう感じるか。
そこを信じてください。
どんなに周囲が称賛することであっても
自分が嫌悪感を抱くのであればそれは
アナタの望むことではありません。
望まないことを無理やりやっても
絶対に続きません。
誰も
幸せになりません。
(Pixabay)
私たちが日々当たり前のように
口にしている食事。
どのような人のどのような思いと
どのような動物たちのどのような叫びが
込められているんだろう・・・・
この記事がそういったことを
考えるキッカケになれば嬉しいです。
では最後に。
私たちの当たり前は
誰かにとっては非日常かもしれない。
私たちの日常は
誰かの、なにかの犠牲の上に
成り立っているかもしれない。
与えられる全ての情報には
誰かにとって都合のいい嘘や思惑が
仕組まれているかもしれない。
そういうこと・・・私はいつも
忘れないでいたいと思っています。
合掌