狂った油でクレイジーな脳と身体のできあがり
2022/02/25
日本人は天ぷらが好きなんだそうです。
天ぷらといえば油。
油といえばやはり気になる
トランス脂肪さん(酸)
知らない人はいませんね。
トランス脂肪酸とは!?
健康に悪影響を与える最有力候補として
認識している方も多いと思いますが
実はその常識が
正反対だった時代があります。
※記事中のトランス脂肪酸とはすべて
人工のトランス脂肪酸を意味します。
そもそもトランス脂肪酸は1902年に
ドイツのウィルヘルム・ノーマン博士が
常温で液体の
植物油に水素を添加して
固形の油を人工的に作り出す
方法を発見したことから広まりました。
そして、60年ほど前には
動物性由来の飽和脂肪酸である
「バターは健康に害がある」
(これデタラメですが)
と報告されたことから
調合された植物油である
「マーガリンやサラダ油が健康的だ」
(これもデタラメです)
としてアメリカで
多用されるようになったわけです。
その後、1990年代に入ると
トランス脂肪酸の健康上の
悪影響に対する指摘が
相次ぎました。
ハーバード大学の研究でトランス脂肪酸が
LDLコレステロールを増加させて
HDLコレステロールを減少させることで
心疾患の大きなリスク要因となる
と結論付けたことで
トランス脂肪酸の害が広く
知られるようになります。
(引用元)
2003年に
ナビスコやマクドナルドに対し
製品に含まれるトランス脂肪酸で
健康被害がある
と訴訟が相次いだことを受け
アメリカでは2006年に
トランス脂肪酸の表示を義務化。
(引用元)
2013年には食品医薬品局(FDA)が
トランス脂肪酸の使用規制を発表し
さらに2018年6月以降
原則使用を禁止しました。
アメリカ以外にも
デンマークやスイス
オーストリアなど
世界各国でもトランス脂肪酸の
規制や流通禁止
を行っています。
中国や韓国、台湾、香港といった
アジア圏でも
表示を義務付けていますが
日本ではあくまで企業努力だけで
使用規制も
表示義務も
ありません。
WHO(ですら?)は、2018年5月14日に
トランス脂肪酸を世界の食糧供給から撲滅するための
独自ガイド「REPLACE」を発表し
5ヵ年計画として
世界各国からトランス脂肪酸を撲滅するよう
呼びかけてます。
(WHOHPより)
WHOの推計では年間50万人が
トランス脂肪酸の過剰摂取による
心血管疾患で死亡しているとされ
さらに他の病気も
トランス脂肪酸の影響を受ける
としています。
(補足:
トランス脂肪酸がもたらす健康リスクのデータは
食生活の内容からトランス脂肪酸の摂取量が多い
欧米人を対象としたものがほとんどです。
日本人の場合でも同じ影響があるかは
解明されていません。しかし、食の欧米化が進む
現代社会において、無視できない事実であることは
確かです。)
<脳の60%は油>
人間の細胞をつくるのに
良質の油が必要なことは
みなさんご存知だと思います。
(もちろんアミノ酸も同じくらい大切ですが)
ここで残念な事実。
口にした油が良質の油でなくとも
摂取されれば身体はその
良くない油で細胞を作っちゃいます。
細胞といっても、油の担当は細胞の膜の部分です。
体に必要な栄養、酸素もろもろは
この細胞膜を介して通過します。
つまり、ここが丈夫だと
外部に対する保護もしっかりできるってことです。
しかし!
ここにトランス脂肪酸が介入してくると
細胞膜の機能が不安定になってしまいます。
もう少し噛み砕きます。
トランス脂肪酸が体に入ると
体はそれを分解し
代謝しようと働きます。
ただ・・・、トランス脂肪酸は
自然界のものじゃないから
分解にめちゃくちゃ時間がかかる。
つまり、たくさんのエネルギーと
大量のミネラルやビタミンが使われます。
体に必要な要素が
無駄に使われてしまう
んです。
そして苦労して分解した後
トランス脂肪酸はどうなるか!?
①活性酸素をたくさん発生する
②細胞膜に悪い影響を及ぼす
③処理による残骸で
血液をドロドロにする
はい、最悪です。
<植物油は体に優しい、の嘘>
思い出してください。マーガリン。
(画像元)
マーガリンは植物油が原料だから
バターよりずっと体にやさしい
と勘違いしていませんか。
植物油は【不飽和脂肪酸のかたまり】で
体の中をくねくねしながら
液体の姿で移動し
遊離してさらさら血液を作ります。
この不飽和脂肪酸は
あちこちにくびれ(二重結合)のある形をしてます。
だからくねくねスムーズに動き回れる。
(飽和脂肪酸はくびれがなくまっすぐ、です)
(引用元)
このくびれがあるってことが実は
ある意味危険でもあります。
なぜならそれは乳化しやすい
ってことでつまり
酸素があればすぐ酸化してしまう
ってこと。
(引用元)
油が酸化したら嫌ですよね、だから
酸化防止の為に
水素添加という方法で油の性質を
科学的に変化させてしまったのが
トランス脂肪酸なんです。
繰り返しますよ。
植物油の性質を科学的に変化させたものが
トランス脂肪酸。
つまり、もうこの時点で
植物油ではない。
だってこれ、言い換えると
油をプラスティック化する
ってことだから。
純粋な植物油は酸化が早い。
常温では固まらないし
酸化します。
でもマーガリンは?
スーパーの陳列棚に
長い間置いてても平気。
腐りません。
臭いも変わらなければ
虫もほとんど付きません。
あ、カビなんか絶対生えないし。
こんなに不自然で
自然界に存在しない油なんだから
体に入ってくればそりゃ
悪さするでしょ、当然。
一方・・・
バターは違います。
カビ、生えます。
ちなみにマーガリンの
トランス脂肪酸含有量は
バターのなんと9倍です。
(補足:食品に含まれるトランス脂肪酸には、
人工のトランス脂肪酸と、
天然由来のトランス脂肪酸があります。
バターに含まれるものは天然由来です)
<トランス脂肪酸だらけ>
さてさてじゃあ
マーガリンだけ避けてれば安心か?
いや、そもそも
マーガリンを単体で食べる人なんて
ほとんどいないでしょ。
注意すべき点は
普段なにげなく食べている食品の中に
トランス脂肪酸がどれくらい
混入されてるかってこと。
マーガリンのほかにも
知っていて欲しいものを
いくつか挙げておきます。
(画像元)
・ショートニング
・植物油(製造過程が問題)
・市販の菓子パンやお菓子類
・カレー・シチューのルウ
・マヨネーズ
・ファーストフードなどで油を含むもの全て
・冷凍食品
・コロッケやお惣菜などで何度も使用されている揚げ油
ここに私はおまけとして
コーヒーフレッシュや
ホイップクリームもいれておきたい。
(wikipediaより)
コーヒー党の方ご注意を。
「え?コーヒーフレッシュって
牛乳や生クリームが原料でしょ?
なにが危険なの?」
って思いますか?
いえ、コーヒーフレッシュに
牛乳も生クリームも
入ってません。
ほとんどのコーヒーフレッシュは
”植物油、水、乳化剤などの
食品添加物”で作られています。
植物油がトランス脂肪酸たっぷり
なのでさしずめ
「添加物たっぷりの
ミルク風トランス脂肪酸」
ってとこです。
ちなみに作り方はこんな感じです。
1、植物油と水を混ぜる。
2、水と油は分離するので
乳化剤 を入れる。
すると混ざって白く濁る。
3、さらに、とろみをつけるために
増粘多糖類(一括表示)を入れて
カラメル色素で薄く茶色にすると
いかにもクリームのようになる。
4、そこにミルクの香料 (一括表示)
を入れて、日持ちをさせるために
pH調整剤(一括表示)を入れて
出来上がり。
レストランやカフェでは
コーヒーフレッシュも常温で
山積みに置いてます。
あなたは家で牛乳を
常温で置いておきますか?
ちなみにここでお断りですが
私、決して
牛乳を推進しているのではありません。
日本の現状では
安心して飲める牛乳は
ほとんど手に入らないです・・・。
普段何気なく口にしているものに
トランス脂肪酸
たくさん入ってませんか?
私が極力
冷凍食品に手を出さない理由も
実はここにあります。
(引用元)
だって、もともと
トランス脂肪酸(添加物)たっぷり
なところへさらに
電子レンジでチンしたり
酸化しやすいクッキングオイルで
揚げたりすれば・・・
もうそれは私にとって
食べるに値しない物体に
変化しちゃってるんです(泣)
トランス脂肪酸の恐ろしさは世界的に
警笛がならされていて、
WHO(世界保健機関)と
FAO(国連食料農業機関)では
食事からの摂取量は”最大でも
総エネルギーの1%未満
にするように勧告されています。
日本人の1日の総エネルギーの1%というと
年代別にみるとかなり幅があるとは思いますが
だいたい2~3gくらいです。
とすると、どんなものでその
摂取量を超えるか?
参考までに・・・
お菓子ココアの●ーチ1箱で
1.97g。
あるファーストフードの
フライドポテトSサイズで 3.5g。
パイは4.5g。
ナゲット6ピースで1.5g。
知らず知らずのうちに
大量のトランス脂肪酸を
摂取してしまう現代・・・
もう1度言います。
日本は規制なし
です。
経済界と政治が結びついて
今後も規制は
かからないかもしれません・・・
ちなみに、トクホ(特定保健用食品)ってありますが
これまた、健康食品として売り出してるはずなのに
トランス脂肪酸入りが認定されています。
チェックしてくださいね。
(画像元)
つまり今の日本は
「狂った油」とも呼ばれる
トランス脂肪酸が
子どもたちを取巻く食品市場で
いくらでも自由に使われています。
トランス脂肪酸がどうして
こんなに使われるのかっていうと
最大の理由は
低コストで
酸化しにくく
品質が保たれるから。
(気づいてください!
身体にいいものはそれなりに高いし
自然なものは早く腐る。)
そしてやはり
微量だったら摂っていい
という意見が気になる私です。
微量だろうが大量だろうが
害には違いない、と思うわけです。
ただし、100%排除!!って
あまりにもガチガチにやっちゃうと
逆効果、にもなります・・・。
恐怖心はそれだけで
自然治癒力(免疫力)を下げます。
我が家の子どもたちには小さい頃から
「トランス脂肪酸」を極力与えてません。
家での食事ではゼロに近かったはずです。
ですが、友だちとの外食なんかの時には
OKにしてきました。
気にしすぎて疲れたり
友だちとの時間が楽しめないのは
1番身体にストレスだから。
さて、最後にもうひとつ!
意外に見落としがちな盲点です。
例えばトランス脂肪酸を含まない
植物油で料理する場合
高温で 「揚げる」「炒める」「焼く」
という調理法では
過酸化脂質をたっぷり生み出します。
だから
日本人の食生活になじんだ
「ゆでる」
「煮る」
「蒸す」
これらの料理法を中心にして
食事を準備するのも
賢い健康術です!
そうそう。
トランス脂肪酸の悪影響といえば
アレルギーの悪化や
免疫力の低下
が挙げられますね。
油が細胞(特に細胞膜)を作ることは
上述しましたが
腸壁や皮膚の細胞膜に
トランス脂肪酸が取り込まれると
本来のものと
構造が違ってしまうので
細胞膜に隙間ができ体に
有害なものが入り込みやすくなって
アレルギーなどを引き起こします。
だから良質の油を摂取してないと
いろいろと不都合が生じるんですね。
お子さんにアレルギーがある
というママさんたち。
子どもの症状がひどくなる原因が
レトルトやら外食、また
日々与える市販のお菓子
だったりすることを
知っておいてください。
(画像元)
でも、ここで
悲観的にばっかりなるんじゃなくて
「アレルギー症状がある」ってことは
身体がちゃんと反応して
不自然な物質を体内に入れる危険性を
察知できてるってこと。
お利口な身体です。
私も娘もアレルギーをもっていますが
そのおかげで私は
ここまで体のしくみや
食べるものに真剣に向き合い
学び続けることができています。
そういう意味で、症状(アレルギー)には
心から感謝。
不調や病気は
敵ではありません。
「あなたの生き方に
どこか間違いがありますよ」
っていう
身体からのありがたい
愛あふれるメッセージです。
だからできるだけ早く
その間違いに気付き
修正すればいいんです。
そうすれば必ず身体は応えてくれます。
身体はいつでもあなたの味方。
あなたのためになることしか
しないのです。そして
体は絶対に間違わないのです。
合掌