今日は【ニオイの日】「殺人鬼ノアナタヘ」私に自然な空気を吸わせてください

2023/02/01

私は香害を感じている人間です。

だから自分を「カナリア」みたいだな

と思うことがあります。

「炭鉱のカナリア」って知ってますよね?

かつて毒ガスを感知するために

炭鉱にもちこまれていた鳥です。

当初はただ鳥かごに入れただけで

使われていたようですが

すぐに死んでしまうために

以下のような装置が作られたとか。

丸窓を開けて炭坑内の空気を入れ

有毒ガスを吸ったカナリアが元気をなくして

止まり木から落ちると丸窓を閉め

上にある酸素ボンベを開いてカナリアを蘇生させる。

(ロンドン科学博物館)

ちなみに

サリンやVXガスを製造したオウム真理教の拠点を

家宅捜索する際には、カゴに入れたカナリアが

使われたそうですね。

自分がカナリアみたいに感じる

という意味

わかってもらえましたかね(苦笑)

さて。

私はマス苦には反対です。

ですが

今マス苦してる人が皆

「思考停止」の愚民だ

と判断するのはいかがなものか。

そう感じています。

なぜなら

567対策なんて全く関係なく

常にマス苦をしてないと

息ができない

という人がいるんだから。

知っておいてください。

香水や柔軟剤の香りのせいで

マス苦なしでは呼吸ができない。

体に異変が起きてしまう。

そういう人間がいるんです。

 

 

 

 

「美しいひとは美しく香る」

「香りがくれる Happyな毎日」

 

出典

 

出典

 

テレビや広告を見ると

 

素敵なCMやキャッチコピーが

 

たくさんあります。

 

 

 

 

有名タレントを前面に出し

 

心に響く言葉を巧みに使うことによって

 

私達は無意識の内に、日々生活の中で

 

香りというものを売り込まれています。

 

 

 

が!

 

 

 

今、この香りが原因で

 

体が狂ってしまう人が増えているのを

 

知ってますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

香り=良い?

 

(Pixabay)

 

 

 

 

私達は、毎日無意識の内に

 

たくさんの広告を目にしています。

 

こちらが望む望まないに関わらず

 

どんどんと広告は視界に入ってきます。

 

 

それもそのはず、自動車や家電メーカーは

 

広告に売り上げの1〜2%の費用を費やし

 

ある洗剤メーカーはその3倍以上の

 

7.1%をつぎ込んでいるそうです。

 

誰もが知っている洗剤メーカー大手2社だけでも

1ヶ月間で31時間

1日62分ものCMを流しているんだそう。

 

ということでつまり

 

 

香り=良いもの

 

というイメージや

 

香りが付いていることが

 

当たり前という感覚は

 

 

 

私たち自身が本来求めるものではなく

 

広告による刷り込みが大きい

 

といえます。

 

 

出典

 

 

 

 

 

 

 

 

人生を狂わす香り

 

 

2000年半ば頃から、徐々に

 

香りの強い柔軟剤が普及してきました。

 

2008年、今までにない香りをつけた

 

柔軟仕上げ剤ダウニーが

 

P&G社から出され大ヒット。

 

 

 

出典

 

 

この頃、ダウニーの香りがする事が

オシャレなんだと(洗脳され)

私の周りでもたくさんの人が

購入していたのを覚えています。

 

 

 

これをきっかけに、様々なメーカーが

 

消臭スプレーや衣類の洗剤などにも

 

香りをつけるようになりました。

 

 

 

 

続いて2012年には

 

レノアハピネス アロマジェル

 

が販売され

 

売り上げが爆発的に伸びています。

 

 

出典

 

 

 

こういった背景が現在まで至る

 

香り文化の広がり

 

後押ししたと考えられます。

 

 

 

 

 

ところが近年こういった

 

香りの強い柔軟剤などに対して

 

スメルハラスメント

 

香害

 

苦情や被害を訴える人が

 

続出するようになりました。

 

 

出典

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無添加せっけんの会社

 

「シャボン玉石けん」

 

でのアンケートでも

 

2人に1人が人工的な香りをかいで

頭痛・めまい・吐き気などの
体調不良を起こしたことがある

という結果がでています。

 

一時の症状だけではおさまらず

引っ越しを余儀なくされてしまった人や

仕事を辞めなくてはいけなくなった人なども

少なからず存在しているとのこと。

 

 

 

たかが香り

されど香り

 

一歩間違えれば

 

大きく人生を狂わすことにも

 

なりうるってことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

危険な香り成分

 

ラベンダー畑の真ん中で

 

思い切り深呼吸すればきっと

 

大部分の方が

 

リフレッシュできると思います。

(ラベンダーの香りが嫌いな人や

重篤な花粉アレルギーの人は別として…)

 

(Pixabay)

 

 

 

なぜならそれは、その香りが

 

「天然」だからです。

 

 

自然が作り出す香りは

 

思いっきり吸い込んでも

 

抵抗なくスッと身体に馴染みます。

 

 

 

一方で・・・・

 

 

 

柔軟剤に含まれる成分は

 

化学合成された

 

香りです。

 

↑これは有名メーカーの柔軟剤の成分表になります。

 

 

 

除菌成分の第四級アンモニウム塩が

 

 

 

第四級アンモニウム塩については

こちらに記載してます↓

 

 

 

目に入ると炎症を起こしたり

 

吸い込むことによって吐き気や痙攣

 

最悪の場合死をも引き起こす

 

というのは当然

 

注目すべきことではありますが

 

それよりも

 

柔軟剤の香りを長続きさせるための

 

「マイクロカプセル」が

 

非常に厄介です。

 

マイクロカプセルというのは

特定の成分を薄い膜で覆った超微小なカプセルです。

材料には猛毒のイソシアネートや

ホルムアルデヒドが使用されますが

これらは繊維に付着すると
簡単には取れません。

つまり

衣類を着用して体を動かすたびにカプセルが破れ

中身の香料が放出され香りが漂います。

強い香りを長続きさせるには便利な技術ですが

もちろんその分危険も伴います。

香りのマイクロカプセルは超微小なので

人が吸い込めば

肺の奥深くまで入り込む可能性があります。

身体の内深部でカプセルが破れて
有害な香り成分がばら撒かれれば・・・
深刻な健康被害を引き起こすことは

用意に想像がつくと思います。

 

また、マイクロカプセルは軽いため

空気の流れなどに乗って簡単に移動します。

だから、柔軟剤を使った洗濯物が干されると

人工的なニオイが近所に流れるわけです。

マイクロカプセル化は
香害拡大の大きな原因の一つといえます。

 

 

 

 

 

さらに・・・

 

 

 

 

 

 

もう一度上の成分表を見てほしいんですが

 

これだけ「香り」を謳っているのに

 

その成分としては

 

「香料」の1項目のみ!?

 

となってます。

 

 

 

これは、同じ用途の添加物なら

 

一括表示が許されるからなんですが

 

 

CMでは

 

「数百種類の組み合わせから選んだ香り」

 

などと、堂々と宣伝をしているのに

 

なんだか腑に落ちないのは

 

私だけでしょうか。

 

そしてさらに不可解なのは

 

実は業界側がこの香料の成分を

 

公にはしていないってこと。

 

 

 

ですが、ここに興味深いデータがあります。

 

静岡県環境衛生科学研究所が静岡市内で

販売されているローズやフローラル系の

柔軟剤及び洗剤の香り成分テストを行いました。

 

この結果これらの中に以下のような

EUなど海外の化粧品法で

アレルギー物質として

表示が義務付けられている成分や

揮発性有機化合物(VOC)である成分が

使用されていることが分かりました。

参考資料

・d-リモネン

・リナロール

・I-シトロネロール

・ゲラ二オール

・αーヘルシルヘンナムアルテヒド

・安息香酸ベンジル

この中の多くの香りは

 

食品の香料としても使用されるものですが

 

化学物質過敏症の人にとっては

 

ほんの少し空気中に存在するだけでも

 

頭痛や吐き気、めまいなどの様々な症状を

 

引き起こす要因となります。

 

 

 

 

 

もう一度言います。

 

 

 

 

 

 

 

柔軟剤の香料は

化学合成物質です。

 

 

 

 

 

 

人は何かの化学物質に

 

大量に暴露されたり、または

 

微量であっても

 

繰り返し暴露された後に

 

化学物質過敏症を発症する

 

とされています。

 

 

 

毎日毎日大量の香料を呼吸器から吸い

 

肌から経皮吸収することが

 

いかに危険なことか

 

考えるまでもありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香りの害は、周りの人だけではなく

 

自分自身をも危険にさらしている

 

ということをよく考え、その上で

 

使うものを選ぶ必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

私は日頃から

 

「何を使うか(食べるか)」

ではなく

 

「何を使わないか」

(食べないか)

 

という選択を

 

意識するようにしていますが

 

「香りがない」という選択肢がもっと

 

世の中に広がってほしいと思います・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

化学物質過敏症

 

(産経新聞 2016年9月10日)

 

 

 

香りで体調不良が起こるのは

 

化学物質過敏症の一種だ

 

と考えられています。

 

 

これまで

 

・通勤や通学の際の周囲の匂いで

気分が悪くなり、外へ出られなくなった

 

・会社の人の柔軟剤の香りがきつくて

気分が悪くなり、出社できない

 

・隣の洗濯物の匂いで頭痛がするので

窓を2重にした

 

 

などの深刻な被害が

 

報告されているようですが

 

これは

 

氷山の一角だと思われます。

 

 

 

 

ちなみに・・・

 

この画像の文書は

ある高校で配布されたものです。

どうか、これが自分だったら・・・

自分の家族だったら・・・と

想像してほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公害ならぬ香害に悩まされている人が

 

世の中にはたくさんいるってことを

 

知ってください。

 

もしかしたら友達がご近所さんが

 

たまたま居合わせた隣の人が

 

今現在進行形で苦しんでいるかもしれない。

 

 

大袈裟でもなんでもなく

 

実際にそういう状況ですよ。

 

 

 

 

(シャボン玉石けんHP)

 

 

 

 

 

 

 

息ができないってことは

 

に直結する

 

といっても過言ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香りとの付き合い方

 

 

今自分は発症してないから・・・

 

そういう問題ではありません。

 

なぜなら

 

化学物質過敏症というのは

 

いつ発症するかわからないからです。

 

もしかしたら明日起きると

 

急に頭痛やめまいで

 

起き上がれないかもしれないんです。

 

 

 

リスクを最小限に留めるのに

 

1番いいのは

 

人工的な香りを避けること

 

ですが

 

いつも言うように今の世の中

 

有害なものを100%避けるのは

 

不可能です。

 

 

香りに関しては

 

相手のあることでもあるので

 

余計に難しい。

 

 

 

 

そこで、香害から身を守る

 

ポイントをあげてみました。

 

 

 

 

自覚

 

まず大切なのは、有害物質を自分が日々

取り込んでいるということを知ること。

 

実は、あるアンケートで、

化学物質による体調不良を経験しているのに

それが何故起きているのかがわからず

香り付き洗剤を使用し続けていた人が

22%もいるとわかりました。

 

つまり、知らないということはそれだけ

自分の身体を危険にさらす可能性が高い

ということになります。

 

 

 

 

 

②自分の嗅覚に頼らない

 

人間には

ダウンレギュレーション

が起きることがあります。

 

これは、継続的または過度な刺激により

神経伝達物質やホルモンなどへの

応答能が低下することを指します。

 

 

 

今では全く使いませんが、私にも昔

 

香水を愛用していた時期があります。

 

最初はワンプッシュスプレーして

 

その下をくぐるだけで満足だったのに

 

だんだん匂いが足りないと感じ始め

 

途中でつけ直したり

 

量を増やしたりした経験があります。

 

(Pixabay)

 

 

 

今考えると、まさに

 

香りのダウンレギュレーション

 

が起きていたんだと思います。

 

 

 

こうなると香りをより強く

 

より多く求めるようになってしまうため

 

自分で香害を

引き起こしてしまう

 

という可能性が高くなります。

 

 

 

どうしても香りを使いたいのであれば

同じ刺激が続かないように、

いくつかの香りを

ローテーションすることを

お勧めします。

 

 

 

 

 

 

③使用量は少なめ

 

使わないに越したことはありませんが

どうしても、の時には

使用量は極力少なめで。

 

 

同じ量を使っているのに匂いを感じなくなったら

それは量の問題では無く

自分自身の問題かもと思って

(ダウンレギュレーション)

 

量を増やさないでください。

 

 

 

 

 

 

 

排出を意識する

 

すでに取り込んだ

香害による化学物質を

身体の外に出すってことが

とても大切です。

 

(Pixabay)

 

 

その為には現代人に不足しがちな

ビタミンミネラルを十分に補給すること

しっかり汗をかくこと、便秘しないこと

を意識してほしいと思います。

(腸内に毒素が溜まってしまうので)

 

 

 

 

 

 

 

<変わりゆく世界>

 

(Getty Images)

 

 

 

きれいな空気を吸う

 

安心して呼吸をする・・・

 

そんな当たり前のことが

 

当たり前にできない時代が

 

来ていると私は感じています。

 

 

 

 

先日信号待ちの車の中で

ものすごく強烈な芳香剤の匂いに

思わず息を止めました。

なんとその匂いの元は前の車の排気ガス。

(iStock)

 

信じられますか?

 

 

車からの排気・・・

 

これだけでも十分問題なのに

 

そこにプラスアルファ

 

香害も加わるというダブルパンチ。

 

 

 

 

もう今は

 

特定の人、モノ、空間ではなく

 

どこにいても被ることになるのが

 

香害です。

なるほど。

排水からは柔軟剤や合成洗剤のニオイ。

ゴミからは芳香剤のニオイ。

銭湯に行けば

 

ボディーソープやシャンプーのニオイ。

ね?

 

ニオイのない世界を探す方が

 

難しい・・・。

 

 

 

 

(Amazon)

 

 

 

現代社会においてはニオイのほとんどが

 

ケミカル(化学物質)由来のものです。

 

つまりこれらは本来

 

自然界に存在しない物なので

 

分解にものすごく時間がかかります。

 

それだけじゃありません。

 

 

 

私たち(動物)がこの有害なニオイ成分を

 

摂取し(嗅ぎ)続ければどうなるか?

 

まず動物的感覚を

 

狂わせることになるでしょう。

狂うだけならまだマシです。

 

麻痺してしまったり

 

機能しなくなってしまったりすることも

 

十分に考えられます。

嗅覚は生命を守るための感覚

 

と言われています。

 

人間の五感のうちでも

 

最も原始的・本能的な感覚であり

 

とても重要な感覚です。

ほら私たち(動物)は目の前にある食べ物が

安全かどうか、ニオイを嗅ぐことで

確認するでしょ。

なのに今、人工的に作られた香りのせいで

 

嗅覚が衰え、機能しなくなっている人の多さに

 

ただ驚くばかりです。

(柔軟剤や香水の強烈なニオイが平気でしかも

いい香りだと感じている人、残念です)

ちなみに、嗅覚の刺激は

 

認知症予防につながるとか。

ということは今後日本は

認知症だらけになるってことね(苦笑)

世界は無臭という空間が基本だったのに

 

今や

 

ニオイの無い家や車内や空間の方が

 

珍しくなってしまいました。

 

悲しいです・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて

 

日本では古来から

「香道」という

香りに心遊ばせる精神文化があります。

ご存知ですか?

(Pixabay)

もともと日本(日本人)には

繊細な香り」を楽しみ

想像を巡らせるという

基質があります。

行き過ぎた香り(化学物質)が

蔓延する現代ですが

日本人が本来持つ

繊細な美意識を取り戻し

自然と共に生活する

古き良き時代が再来することを

私は切に願います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合掌