【自然派ママはキチガイだ】怖い、キモい、迷惑です
2024/04/03
「私は私」と常に自信たっぷりで
「自分らしく生きている」
というと、一見とても真っ当に
そして素晴らしいように感じます。
確かに
自分以外のものに惑わされず
ただひたすらに自分道をゆくのは
かっこいいのかもしれません。
でもふと思うことがあります。
じゃあ自分の思いのままに
自分のやりたいことしかしない
という生き方や考え方が果たして
自分に自尊心を抱かせ、それを
高めることになるのか。
例えばその生き方の中に
反社会的な言動や、思想があったとしても
『自分らしくある』ことの方が大切なのか。
難しい・・・。
自分らしく
自分軸で
ということを
どう捉えどう生きるかは
個々の選択に委ねられます。
もちろんこの世には正しいも間違いもなく
そのジャッジも必要ない
というのが宇宙ルールなので
それはそれでいいんですが・・・
やはり私はまだまだ未熟な人間。
人間界という次元の中で修行を積む身として
考えてみるわけです。
じゃあどこまでだったら自分らしく生きても
傲慢にならず、社会性を保ち
相互依存の関係でいられるのか?
あ、ちなみに依存というと
ネガティブさを感じるかもしれないので補足ですが
「相互依存」とはベースに自分や相手を
主体性のある人間として尊重する気持ちがあり
相互にしがみつくのではなく助け合うという
距離感の関係性を意味しています。
自己の存在意義を認めてもらおうとして
特定の相手に過剰な献身行為をくり返したり、逆に
過剰な束縛をする傾向が強い
ある種の病的な依存症の1つである「共依存」とは
全く異なります。
もし自分らしさが、自分も他者も
傷つけるかもしれないと気づいた時
そこに必要なものはなんだろう?
往々にして
自尊心をもたない人が自分らしさを追求すると
「周囲が認めてくれない」という状況が生じます。
まあ、これって至極当たり前のことなんだけど
本人はやはりとっても辛い上にその
「周囲が認めてくれない」状況がさらに
自尊心をぶっ壊していきます。こうなると
またさらに分厚い
自分らしさの鎧を纏って殻にこもるか
「私のなにが問題なのよ!理解できない
あんたたちが悪いのよ!」
と傲慢になるか。
この2パターンが多いように感じます。
どちらにせよ私の目指す
自分らしく
自分軸で
の世界観とは
全くの逆の状態なんですよね。
さて・・・
私もブログでよく
自分軸が大事
自分軸をもとう
ってことを書いてますが。。。
この自分軸って、決して
わがままなエゴ軸ではありません。
ここを勘違いする人、けっこういます。
実は身近で
自然っていう言葉にがっつり囚われた
不自然な思考を
再認識させられる出来事があったので
シェアしますね。
<超不自然な自然育児>
市役所に勤める幼馴染から聞いた話です。
ある保育園で何日も無連絡で
登園してこない子どもがいたので
母親に電話をしてみたところ
受け答えが曖昧でどうも様子がおかしい。
さらに近所の人からも市役所に通報があったため
(シングルマザーで他に身寄りもいないとのこと)
幼馴染と保育園の先生が
家庭訪問することになりました。
家に着いてみると驚くことに
母親も子どもも痩せ細り
家の中はゴミ屋敷状態。
事情を聞くと、母親は
半年前に肝硬変と診断されたものの
自然療法にどっぷり傾倒し
放置しているうちに症状がみるみる悪化
仕事はもちろん家事や育児
最低限の日常生活すらできなくなった
と。
すぐに受診するよう説得すると
西洋医学でのアプローチは断固として拒否。
子どもの保護も拒否。
結局、幼い娘を残して
亡くなったんだそうです。
「肝硬変は、初期のうちに適切な治療をすれば
死に至る病気じゃない。
自分の命と引き換えにしてまで
自然派にこだわるなんて
絶対に狂ってる!おかしい!!」
と幼馴染は声を荒げて言いました。
そして
「まさかあんたはこうじゃないよね!?」と
怪訝そうな顔で私を見つめました。
訪問時、母親はもちろん
子どももかなり衰弱していたため
すぐに病院に連れて行こうとしたそうですが
「病院は絶対にダメ。
西洋医学は悪だから。
私は自然育児なんです!」
と、まるでなにかに
取り憑かれたかのように
拒み続けたそうです。
「自然(派)」を完全に
はき違えてます。
ただただほったらかすのと
あえて見守ることとは
全く違います。
科学的なエビデンスのある育児を
頑なに拒否、そして
西洋医学を悪のように拒絶し、怯え
子どもを危険にさらす
自己流の子育てに固執することが
自然育児なのではありません。
現代的な育児を完全に否定し
子どもを社会から完全に隔離して
独りよがりな育児をするなんて
そんなの自然ぶってるだけで
超不自然です!
なんてえらそーに言ってる私ですが、実は
はじめてオーガニックや自然派といった
自然治癒力を活かす生き方に出会った頃
・自分はもちろん
家族にも一切外食させないとか
・友だちと喫茶店に入っても
自分は持参の飲み物しか飲まないとか
そんな極端に偏った
自己中思考に支配されてたので
この母子に起こったことを
他人事とは思えませんでした。
私にも十分に起こり得る
出来事だったんです。
<思考は現実化する>
「〜してはいけない」
「〜すべき!」
という強烈な思考は
体中を不安や恐怖に支配させるので
「不安」や「恐怖」に満ちた現実を
どんどん引き寄せます。
(つまり、人生は思いの通りになるってことです)
これって果たして
「自分軸で生きている」と
言えるでしょうか。
今1度確認してください。
「自然」の意味するものは何なのか。
何のための自然育児なのか。
<目的はどこ?>
人はすぐに目的を見失う生き物です。
健康になりたくて始めた
マクロビや菜食主義に囚われすぎて
☑体力を失い不健康になる人。
☑他人にも自己流健康法を強要し
健全な生活や
人間関係を崩してしまう人。
周りにもいませんか?
こういう
勘違い自然派の人。
上述のシングルママも
本来の目的は
幸せになること
だったはずです。
幸せになるための1つの手段として
「健康」があっただけなのに
いつしかその
「健康」になることが目的となり
そして
「健康のためなら死んでもいい」
という偏った生き方に
はまりこんでしまった・・・。
本末転倒です。
例えばほら。
添加物の入った
ジャンクフードやコンビニ弁当などを
自分がなるべく避ける
ってのは分かりますが
それを食べている人を
アカラサマに否定したり
これみよがしに嫌な顔したり
罵倒し排除しようとする。
どうだろう・・・。
私がビックリした自然派ママは
友だちが買ってきてくれた
マク◯ナルドのハンバーガーセットを
「毒しか入ってないから」と
なんの躊躇もなく捨ててました。
そんなママの
背中を見て育った子どもは
果たして
どんな大人になりますかね・・・。
「自分らしさ」ブームに悪乗りして
わがまま放題に
己の欲望の赴くままに進み
物事を破壊に向かわせている人がいます。
真の自分軸って
幼稚なわがままや
自分への甘やかし
を指しているのではありません。
それだと
ただの身勝手な
自己満足です。
自分軸をもつ、というのは
自分の考えや主張をもつことだけど
決して
自分さえよければ
それでいい
ではありません。
でね、ここで大事なこと確認します。
自然派ママのみなさん?
ぜんぶ頭でやってません?
つまり
やること
言うこと
なんでもかんでも
思考だけで決めてませんか
ってこと。
心や体の声を無視すると
(感情じゃなく思考だけを大切にすると)
結果
不自然になったり
エゴまみれになったりして
目的(行き先)を見失ってしまいます。
自己啓発とか起業でもあるあるです。
例えば
気持ちよくなるために始めた瞑想。
毎朝10分やるのがいいと聞き
それをスケジュールに組み込んだものの
ママには突発的なハプニングが
いくらでも起こりますから(笑)
計画通りになんて事は進みません。
だから時間通りに瞑想が
できないことにイライラして
家族にあたったり不安を募らせたりとか。
例えば
集客のためには毎日必ずブログ更新!
っていう方法論に囚われて
必死に投稿し続けるんだけど
その時々に本当にやるべきことが
後回しになってしまって
余計焦りまくる日々。
毎日イライラしっぱなし
もちろん集客だってできない
とかね。
一生懸命努力しているのに
全然結果が出ないとか
ちっとも前に進まないとしたら
それはあなたの心と体が
不自然だから
ってことに気づいてください。
エゴ軸になってませんか?
やることが目的になって
本当の目的を
忘れてませんか?
ちょっと深呼吸して
考えてみて。
<この世はバランス>
大事なのは全体のバランス。
調和こそが自然の神髄です。
バランスと言えば・・・
日本の捕鯨に関する
欧米のバッシング問題。
いろんな意見はあるんでしょうが
クジラ漁をいきなり辞めると
オキアミが急激に減少したり
→(クジラは深い海で鉄分を含むオキアミを食べ
海面に浮上して鉄分を含む糞をします。
海に浮いたその糞を植物プランクトンが摂取し
それをオキアミが食べる。こうして
クジラの糞が増えれば植物プランクトンが増え
植物プランクトンを餌にするオキアミも増え
オキアミを餌にするクジラも増えるという
正のフィードバックループが生じます。)
それにより捕食される魚が増加したり
日本の海域の生態系が崩れるんだそうです。
(引用元)
確かに
長い長い歴史の中で
日本の漁師たちは
海やそこに住む命たちと調和しながら
生きてきたはずですよね。
この地球は
太陽や月との距離
温度や大気の濃度など
絶妙なバランスを保って
存在しています。
地表では何億種類もの生き物が
食べたり食べられたり
上手く生態系を作って
調和しながら生きています。
私達の体の中も
何億という細胞がケンカする事なく
様々に作用し合って
一つの人間を形作っています。
この世は「バランス」が取れて
色んな物事が調和しているからこそ
行き詰まる事なく存在し
発展できているってことを
忘れてはなりません。
腸内環境もそうだよ。
善玉菌が身体にいいからって
悪玉菌を全部退治してしまえば
間違いなく
不健康になります。
悪玉菌がいてくれるからこそ
善玉菌の働きが活性化される。
すべてはバランス。
だから自分の腸内細菌のバランスを知ることは
と〜っても大事なのです。
↓
はい、今、ネット上には
たっくさんの情報が
数多く流れています。
その中にはもちろん
フェイクニュースも
間違いなく存在します。
(いや、フェイクだらけとも言える)
つまり
なんでもかんでも鵜呑みにして
大騒ぎして盲信しすぎると
そこに宿っている
本質を損なうことになり
不安ばかりを増幅させます。
567がそのいい例です。
情報を鵜呑みにした場合、往々にして
正しいか、間違いかとか
安全か危険かっていう基準を
思考(頭の中だけ)で判断してしまう。
だから結局
自分軸(自分が本当に望んでいること)で
生きられない
ってことになってしまいます。
あれこれ考えすぎずに。
シンプルに今の自分が
心地よいと感じるものを選ぶ。
この癖をつけてください。
自分の心が本当に大切
と感じることは
体にとっての大切にも
つながるようになってます。
今の自分の心と体が
求めている方向に向かうこと。
(頭で考えて決めちゃだめです)
「自分の心のままにって、それ
自分勝手じゃん」
と思います?
それがまた、頭の判断(思考)です。
それ自体がエゴ。
そんなの手放して
本当に心地よいことだけを選んでね。
私って自分勝手かも・・・
って思えるまっとうなアナタが選ぶ
「本当の自分の幸せ」は
うん、大丈夫・・・
「自分だけが幸せ」なんていう
エゴ状態ではないはずです。
本当の自分軸は
自分勝手軸ではなく
宇宙(全体)軸。
だから
自分軸をもつってこと
自分軸を貫くってことは
宇宙=自分を取り巻く世界すべてと
完璧に調和するってことになる。
自分も周りも幸せにするために
本当の意味での
自分軸を貫いてください。
そして、、、
ぶれない自分軸とは
誰かに主張するものでもないし
誰かに強要することでもないってこと
忘れないでくださいね。
私も今一度
肝に銘じようと思います。
合掌